スタッフ 紹介：落合知子（特任助教）
研究概要
移動する人々と彼らを受け入れるホスト社会の人々の接触によって形成される異文化間リテラシー・媒介力をテーマに研究中。2005年からは神戸の長田区のベトナム・コリア・ブラジルにルーツを持つ人々とその周辺の人々に焦点をあてフィールドワークを展開している。
また開発とそれによる既存社会への影響をタイ・ケニアでの協力現場での経験から考察してきた。
研究業績
論文：
- 2010.「小学校における母語教室設置の意義−ベトナム語母語教育支援センター校、甲小学校の事例−」『母語教育支援の国際比較 科学研究費補助金研究成果報告書』（現在印刷中）
- 2007. 「多文化共生のための媒介力−NPOによるニューカマー支援に携わるボランティアにかかわる研究−」『多文化関係学』 第4巻 pp.15-32
- 2007．「ニューカマー支援NPOのエスノグラフィー−ボランティアとニューカマーの子どもたちの学び−」『外国人支援NPOによる多文化共生ネットワーク形成の国際比較 科学研究費補助金研究成果報告書』2007.3pp.38-62
- 2002．「事業を語る‐奨学金を受けない子も学校に通い始めた‐」教育協力NGOネットワーク（JNNE)編『教育協力NGOネットワーク研究会報告書 JNNE〜私たちはどこまできたのか』 教育協力NGOネットワーク研究会（平成13年度外務省委託事業）pp.46−52
- 1997．「サハラ以南アフリカにおける人口対策:村落レベルの人口教育−ケニア・カカメガならびにメルーでの活動事例−」 『国際協力研究』Vol.13 No.2(通巻26号) pp.39-41及びp.43（佐藤登喜子、田中清文と共著）
エッセイ：
- 1996．「エイズ患者カマウ牧師の死」 時事通信社編 『異文化との接点で 草の根協力の最前線から』時事通信社 pp.140-143
翻訳:
- 2002．「日本発NGOによるラオスの教育支援」ポンサワン・ピラバヴァン著『世界週報 Vol.81 No.20』 時事通信社
学術発表：
- 2009．「ニューカマー児童への母語・母文化支援がもたらす学び−神戸市長田区のベトナム語支援教室の事例−」 多文化関係学会 第8回年次大会 於関西大学 2009年10月
- 2007．「バイカルチュラル育成のレディネスに関する研究−ニューカマーの子どもたちによる表現活動支援から−」 多文化関係学会 第6回年次大会 於兵庫県立大学 2007年10月
- 2006．「ニューカマーの子どもたちの学び･居場所から自己表現へ−NPOによる多文化共生支援に見る媒介力蓄積のメカニズム２」 多文化関係学会 第5回年次大会 於立教大学2006年10月
- 2006．「ニューカマー支援のための学校とNPOの連携形成 -神戸の NPO の事例より-」異文化間教育学会第27回年次大会 於関西大学 2006年6月 松田陽子、野津隆志、久保田真弓と共同発表
- 2005．「NPOによるニューカマー支援に携わるボランティアに関する分析‐NPOによる多文化共生支援に見る媒介力蓄積のメカニズム１」多文化関係学会 第4回年次大会 於名古屋学院大学 2005年10月
研究会発表：
- 2008「多文化共生のための媒介力の研究−神戸・ニューカマーの子供支援の現場から」アジア教育研究会、於神戸大学国際協力研究科１F大会議室 2008年3月28日
- 2008「カナダの継承語教育紹介と神戸甲小学校における母語教育の展開」母語教育研究会 於三ノ宮センタープラザ西館会議室
2008年7月25日
- 1992.「生業の多様化と山村性の相互関係に関する研究−裏磐梯・早稲沢の事例−」生態人類学研究会(現・生態人類学会) 於鳥取 1992年3月
学位論文：
- 2009．「外国人市民のもたらす異文化間リテラシーに関する研究−神戸・外国人支援NPOを事例として−」 神戸大学大学院 博士課程 国際協力研究科 博士論文
- 1992.「生業の多様化と山村性の相互関係に関する研究−裏磐梯・早稲沢の事例−」筑波大学大学院 修士課程 環境科学研究科 修士論文
- 1990.「木地師生活構造論−定着のストラテジーをめぐって−」筑波大学 第一学群人文学類 考古・民俗学コース卒業論文
シンポジウム・講演
- 2002.1開発教育協議会(現・開発教育協会) 総合学習セミナー ワークショップ「開発教育教材イサーン・ボックス」 ファシリテーター 於 国立オリンピック記念青少年総合センター
- 2001.9新宿文化・国際交流財団主催「国際理解講座 （イサーンボックス・ワークショップ）」ファシリテーター 於 新宿文化センター
実務業績
- 1992-1994 青年海外協力隊員(ケニア・社会学）
リプロダクティブヘルス・ライツの普及活動。普及活動地域の社会経済調査。
- 1997-1999 トヨタ財団職員
東南アジアの人々による東南アジア地域研究の促進を目指した東南アジアの主要大学ネットワーク化事業（South East Asian Regional Exchange Program SEASREP)を担当
- 1999−2002 国際協力NGO日本民際交流センター(現・民際センター）職員
タイ・ラオスにおける初等教育支援・村落開発支援
日本国内への開発教育
スタディーツアー企画実施・インターン受け入れ担当
- 2005−現在 たかとりコミュニティセンター Re:Cプログラム、ボランティアとしてニューカマーの子どもたちの表現活動支援・ニュースレター編集委員
教育業績
- 2010- 関西大学社会学部 非常勤講師 「国際社会学２」担当
- 2005.4-2010.3 姫路獨協大学外国語学部 非常勤講師「多文化共生論」「国際文化入門」「国際関係論」担当
- 2006.4-208.3 常盤会学園大学国際幼児・児童教育学科 非常勤講師「多文化共生論」「ボランティア論」担当
- 2003.4-2010.3 大阪コミュニケーションアート専門学校 非常勤講師「ＮＰＯ／ＮＧＯ論」担当
- 1995.9-2002.9 日本外国語専門学校国際ボランティア学科 非常勤講師「世界の民族と宗教」「文化人類学通論」「ＮＧＯ概論」担当
- 1995.4-1997.3 明治学院高等学校 非常勤講師「世界史」「現代社会」担当